昨夜強く感じたことは、わたしは日々同じような思考を反復しているようでいてそれらはすべて少しずつ形を、言葉の選び方を、語尾を変えて流転している。にも拘らず、質問に対する答えとして説明するときにわたしは、それらの異なる思考たちを一つの思考へと圧縮する。更に質問者は「自分なりの解釈」という暴力で以て圧縮された思考をボロボロに踏み潰す。まったく別物になったそれを彼はわたしの心に堆積している思考たちと同一の物と見做し、わたしたちは噛み合わない会話を繰り広げる。噛み合わないから広がらないのだけど。それで昨夜心底うんざりしたのが、質問者がわたしの思考を滅茶苦茶にした挙句、同情やら激励という形で返してきたこと。こんなことがあるから、わたしは人付き合いをどんどん狭めていく羽目になる。もちろん人のせいにしているんでは無く、いちいち傷ついたり、人の意識を誇張して受け止めたりする自分が悪い。噛み合わなさに手を貸しているのは、何よりこういう愚かしい被害妄想だ。